老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

憲法の基本理念「国民主権・人権・平和」と、「立憲主義」に則った政治・社会を目指す「護憲+」メンバーのメッセージ

人命審議は予算審議より重し

25日までのメディアの報道によれば、イージス艦の漁船への衝突の真相がかなり明らかになってきたようだ。防衛大臣が遺族へ謝罪の手紙を出したことも報じられていたが、これもイージス艦の落ち度を事実上認めざるを得なかったためであろう。しかしながら衝突の真の原因は未だに闇の中で、防衛省からも海上保安庁からも断片的にしか聞こえてこない。

そのような中にあって特筆すべきは、隊員が衝突のかなり前の勤務交代引継時に、レーダー並びに目視でも数隻の漁船を捉えていて、それを後任のクルーに引き継いだとの報道である。にも拘わらず後任の士官はどうして自動操舵から手動に切り替え、減速もせず、警笛も鳴らさず直進したのか。

これでは故意に数隻の漁船の中に突っ込み、蹴散らしたも同然で、海難回避の操船術や海上交通ルールの無視は言うまでもないが、それ以前に自衛隊には現憲法国民主権基本的人権の認識はあるのか、防衛大学自衛隊では国民主権基本的人権についてどのような教育がなされているのか、疑問とせざるを得ない。

ところで現在国会では来年度の予算審議中であるが、自衛隊によって人命が虫けらの如く蹴散らされたことは、何ものにも代え難い重大問題である。自衛隊の人命軽視が明らかになった以上、道路特定財源暫定税率の審議は後回しになってもやむなしである。

下記(YOMIURI 0NLINE)によれば、石破防衛大臣は野党の引責辞任要求に対して、漁船の遺族弔問の際次のように要請されたと言っている。

>「行方不明者の家族らと会った際、『あなたの責任の取り方は原因を究明し、同様な事故が起こらないようにすることだ』と厳しく言われた。関係者の気持ちを一番重く受け止めないといけない」と述べ、原因究明や再発防止に全力を挙げることで責任を果たす考えを改めて強調した。  
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080224-OYT1T00414.htm

石破大臣のコメントは、石破氏個人に言われたと勘違いしているように読めるが、これは公職としての防衛大臣に要請していると受け取るべきであろう。制服組以上に軍事オタクの文民大臣に、果たして再発防止策が打てるのか疑問に思っている国民もいるのではなかろうか。福田首相も「石破大臣は辞職に及ばず」と擁護しているようだが、またもやKYと思わて支持率が下がるのではなかろうか。

何れにしろ、防衛大臣も遺族の気持ちを重く受け止めたと答弁している以上、政府・与・野党とも、予算審議を遅らせてでも、徹底した事故原因の究明審議を最優先にすべきである。そして今後の再発防止策は防衛省に任せるのではなく、国会で審議した上で、それを基にした防衛省の再発防止策につなげないことには、二度あったことは三度目も予想され、国民も納得しないはずである。

「護憲+BBS」「国会ウォッチング」より
厚顔の美少年